建設機械を動かす制御工学エンジニアの話
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建設機械を動かす制御工学エンジニアの話

「世界中でまだ誰も解決できていない課題に取り組み、技術で未来を切り拓く仕事のプロセスには、だからこその苦労や楽しさがあります。」

そう語るのは、制御系エンジニアとして建設機械の自動化プロジェクトに関わっている呂紹安(ろ しょうあん)。

彼が大きな魅力を感じるという“難題に取り組む際のチャレンジングなプロセス”や、DeepXのエンジニアとして大切にしている姿勢とは、どのようなものなのでしょうか?

実現のハードルが高い課題に、自分も挑戦したい

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――DeepXに入るまでの経緯を教えて下さい。

学部時代から制御を学び、修士では、制御システムとパワーデバイスの技術を活用した風力発電について研究していました。その後はしばらく、台湾でフリーランスの制御系エンジニアとして活動していたのですが、日本企業の社長さんから声をかけていただいたことをきっかけに、2018年に来日して東京で働き始めました。

前職で担当していたのは、画像認識や物体検出のアルゴリズムの開発と実装です。同時に、趣味と勉強の一環で画像生成のオープンソース化のプロジェクトにも携わっていて、いくつかオープンソースを実際にリリースしてきました。

DeepXの求人を見つけたのは、その会社で1年くらい働いた頃です。「自分の経験や知識をフルに活かせそうだ」と直感し、制御分野において、まだ誰も挑戦していない領域で自動化に取り組んでいる点に大きな魅力を感じましたね。チャレンジ性が高く、不確実性もある難しい課題だからこそ、制御のプロフェッショナルとして自分も挑戦してみたいと感じたんです。

――生まれ育った台湾を出て、日本で働くことに抵抗はありませんでしたか?

元々、海外で生活してみたいと思っていたんです。言葉やカルチャーが異なる場所で暮らすことで、改めて自分のアイデンティティと向き合いたいと考えていたので。

その中でも日本を選んだのは、働き始める前、東京でデータサイエンスのコンペティションに出場した際の印象が大きく影響しています。そこでたくさんのエンジニアに出会い「東京はいろんな才能が集まる街だ」と感じて、自分もこの地で才能あふれる人たちと働きたいという思いが強まりました。

高い機械技術を守り続ける日本だからこそできる仕事

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――現在はDeepXでどのようなお仕事をしていますか?

建設機械の自動化プロジェクトで、制御システムのデザインおよびアルゴリズム開発を担当しています。

DeepXの制御系エンジニアの業務では、課題を細分化して「制御技術で解決するのか、AI技術で解決するのか」と考えていくところがすごくユニークです。課題を克服するためにどのようにAIを使っていくかを考えながら複数の技術要素を組み合わせる点に、他では経験できない面白さがあります。

現在担当しているプロジェクトは、数十年もの期間に渡って高い機械技術を蓄積し続けている日本の建機メーカーと協働しているため、非常に学びが多いです。工作機械産業大国の日本ならではのプロジェクトに参加できていることを、とても幸運だと思っています。

――やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?

制御工学は古くからの歴史を持つ分野ですが、「現場で人が直接操作せずに機械を動かすこと」は、その年月があっても今まで解決できていない難題です。DeepXではその課題を、AIを使った新しい手法でイチから考えて実現しているので、そもそもかなりチャレンジングで取り組みがいがある事業だと感じています。

新しい手法を実現するためには、これまでと違うアプローチを考えないといけません。考えが浅いと失敗することも多いので、闇雲に色々試すのではなく、事前にじっくり考えてから手を動かす必要があります。最も苦労する部分ではあるのですが、そのように考え抜いて試した手法がピタリとハマって動くのを見たときには、大きなやりがいを感じますね。

まだ見ぬ成功にたどり着くために、すべての可能性を想像する

――仕事に取り組む上で大切にしていることは何ですか?

世界的に未達成の目標に挑むため、従来の制御理論にとらわれすぎないことを大切にしています。目の前の手法に対して、「すべての可能性を探索して選んだ結果なのか?」と常に自分に問いかけています。

あとは、物事を高い視点から見るのも大切ですね。自動化しようとしている作業の1つひとつに対して「人間が制御しているときにはどういう情報を活用しているのだろう?視覚だろうか?その他の感覚もあるだろうか?」など、様々な視点を持ちながら設計しています。

――入社してどんなところが成長したと感じられますか?

難しい課題に取り組むうちに、クリティカル・シンキングが身についたと感じています。深く考えることが習慣になり、課題の本質を捉えられるようになりました。

それから、コミュニケーションスキルも向上しました。日本語・英語ともに仕事で使うので、語学面でもスキルが伸び、自分の考えをロジカルに伝える力もついたと思います。プロジェクトは制御部分だけで成り立っているわけではありませんから、周囲の協力も重要です。メンバーとしっかり議論しながら進める姿勢は欠かせません。

――周りのメンバーにはどんな人が多いですか?

技術力が高いのはもちろん、難しい課題に挑戦する毎日を楽しみ、失敗に対してもポジティブに捉えて前進するマインドの人が多いです。そして皆に共通しているのが、自分の仕事に誇りを持ち、社会に貢献している意識を持って働いていることだと思います。

――これから一緒に働いていきたいのはどんな人ですか?

専門性の面では、制御分野に詳しいメンバーがジョインしてくれたら嬉しいのはもちろん、複数の領域の知識を持った方も大歓迎ですね。例えば、機械工学×AIとか。物理学×AIとか。異なる分野の知識を組み合わせて思考できるメンバーが増えれば、これまでにない新しいアイデアがより生み出しやすくなると思います。

日本発のプロジェクトで世界を変える!

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――働く環境としてはどうですか?

非常にフラットな組織ですね。社長やマネージャーからも、簡単にSlackでフィードバックを受けられますし、課題も相談しやすいです。若いエンジニアが多いこともあって、気楽に話せるカジュアルな雰囲気が気に入っています。
また、大きな裁量を持てるので、自主的に仕事を進めていける環境だと思います。

今はエンジニアの3割以上が海外から来ているので、外国人だからといって違和感を感じることも、特にないですよ。

――今後、自分のスキルを高めて、できるようになりたいことはありますか?

会社のプロジェクト共通で使えるような、汎用的な制御システムを作っていきたいですね。従来の制御技術とAI技術をうまく組み合わせた、ロバスト性の高い共通の制御システムを設計し、展開していくのが目標です。

人と同じ空間で作業する機械を自動化することが多いので、どんなプロジェクトでも安全性を担保できるように、安定性を大切にしていきたいと考えています。

――DeepXでどんな未来を実現したいですか?

今、日本が直面している課題は、これから世界でも起きる課題だと思うんですよね。例えば、私が生まれ育った台湾では出生率が日本よりも低く、日本と同様の少子化による働き手不足の問題が確実に始まっています。

私たちがDeepXで取り組んでいるプロジェクトは、こうした世界中の人口減少課題の解決に繋がっているはずです。未来のために、“考え抜いて”開発した制御システムを通じて、生産現場に革新を起こしていきたいと思っています。

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