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物理学とAI技術を組み合わせて、未来をつくる。|シミュレータエンジニア:Neverov Dmitry

物理学領域のアカデミアから、ビジネスの世界へと挑戦するフィールドを移したNeverov Dmitry(ネベロフ ディミトリー)。

DeepXでは、様々なバックグラウンドのエンジニアが働いており、シミュレータエンジニアの彼もその1人です。現在は、物理学の専門知識を活かして、AIテクノロジーと建設機械を組み合わせた油圧ショベルの無人自動操縦化というDeepXならではのプロジェクトに取り組んでいます。

Dmitryは、なぜDeepXを選び、どんな想いを持ってこのプロジェクトにチャレンジしているのでしょうか?

“これからの社会をつくる技術”に惹かれて入社

――DeepXで働くきっかけを教えて下さい。

学生時代は素粒子物理学を研究していて、修士では理論的な研究、博士では実験的な研究を主に進めていました。博士課程の最後の年、自分の知識がどれくらい企業で役立つのかを知るために、まずは企業でインターンシップをすることを志しました。LinkedInを使ってスタートアップを中心に企業を探していた中で見つけたのがDeepXです。

DeepXと素粒子物理学にはそれほど関連性はありませんでしたが、機械学習分野には元々興味があったため、その流れでDeepXにも興味を持ちました。“AIで生産現場を革新する”事業は、産業として成長性が高く、今後社会に大きな影響を与えるものだと感じたのです。

――元々エンジニアではなかったDmitryですが、必要な知識はどのように習得してきたのですか?

GoogleやWikipedia、Stack Overflowなどを活用し、自主的にコツコツと学習して知識を得ていきました。同じGitやPython、C++でも、アカデミアの世界と企業で利用されるのとでは利用方法が異なるため、使い方を改めて勉強しながらキャッチアップしてきましたね。
また、取り組もうとしている開発分野の経験者が社内にもいたので、その方から話を聞くこともありました。

スピーディでローコストな自動化にはシミュレータが不可欠

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――現在はどのような仕事に携わっているのですか?

油圧ショベルの無人自動操縦化プロジェクトに参加しています。建設現場では、「熟練技能者の引退を含む働き手不足の深刻化」「建物の崩壊などの事故が起こる可能性」などから、無人化や自動化が必要とされています。
それらの問題を解決するために、このプロジェクトでは“人間が直接操作しなくても油圧ショベルが自立して動き、様々な作業ができること”を目指しています。

プロジェクトの中で私は、粒子、流体、剛体の破壊など、様々な現実世界の現象を再現するシミュレータのエンジニアとして働いています。修士や博士以前に学んでいた物理学の知識をベースとして、シミュレータの中で実際の物理現象を再現することに役立てています。

シミュレータは、このプロジェクトの成功に不可欠です。
油圧ショベルを自動化する過程で、機械の動作を全て実際に試すとなると、膨大なコストと時間がかかりますが、シミュレータを使うことで負荷を削減できます。
また、油圧ショベルが使われる環境というのは非常に多様で、天候や障害物、地面の環境など様々なケースを想定しなければなりません。その点でも、実際に油圧ショベルを動かしたときに起こりうることのあらゆる可能性を再現できるシミュレータは、非常に重要な存在なのです。

――DeepXでのシミュレータ開発において求められるのは、どのようなことでしょうか?

シミュレータの実行には時間がかかるため、計算時間を短くする工夫が求められます。しかし同時に、シミュレータ内の挙動が実際の世界の挙動とズレないように、現実を精緻に再現する必要もあります。
その両立が難しいので、バランスを取ることに注力して取り組んでいますね。

――仕事の中で特に面白いと感じる瞬間はどんな時ですか?

元々アカデミアの世界から来ているので、新しい知識を学んで実装し、スキルに変えていくことをとても楽しんでいます。シミュレータ開発において、細部を再現するためには、新しい知識を取り入れることが必要でしたが、その過程には興味深いことが多々ありました。

例えば土を掘る挙動をシミュレートする際、土の粒子のモデルを調べ、可能性を検討しながら実装するのは非常に面白い経験でした。
また、油圧ショベルは加圧した油を使って大きなエネルギーを伝達する仕組みなのですが、その挙動を再現するために、内部構造を調べて実装したのも印象に残っています。

シミュレータ上で計算された数値が実際の現場で取られたデータと一致した時には、とても嬉しく、達成感を感じますね。

社風を表す3つのキーワード「グローバル、合理的、フラット」

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――DeepXは、どんな組織だと感じていますか?

まず、様々なバックグラウンドや国籍の人がいて、社内のコミュニケーションが英語中心なのが特徴的ですね。

また、上下関係や役職などによる縦の関係性が少ないのも特徴で、チームメンバーだけでなくCEOも含めた全員とフラットに対話できる環境です。
普段から、しっかりコミュニケーションをとりながら業務を進めていて、何か質問を投げかけたときには、常に適切なフィードバックをもらえます。

――働く環境の面ではどのような特徴がありますか?

合理的に働ける環境であることが気に入っています。意味のないルールがなく、柔軟に働けていますね。不必要なレポートや形式だけのミーティングもないので、仕事に集中できるいい環境だと思います。

そして、基本的には自由な雰囲気ですが、決してそれぞれの仕事に対する意識がバラバラなわけではありません。プロジェクトで目指すことは明確に共有できているので、「全員で同じゴールに向かっている」という実感があります。

――海外出身のエンジニアが働く環境としてはどうでしょう?

ステレオタイプな「いかにも日本企業!」という社風ではないので、働きやすいと思います。実際、多種多様な経歴や国籍のメンバーが在籍していますが、特に問題を感じることなく仕事ができています。就労ビザのサポートなども充実しているので、とてもありがたいですね。

――アカデミアの世界からビジネスの世界に挑戦するメリットはどんなことでしょう?

シミュレータを実装する過程で、テクニカルなスキルを習得できたことはすごく良かったと思います。
また、アカデミアの世界では1人で研究を進めることが多かったのですが、DeepXではチームで動くことが多いので、コミュニケーションスキルを身につけることができたのもメリットでした。

――Dmitryが一緒に働きたい人はどんな人ですか?

コンピューターサイエンスの領域の人だけではなく、機械系や物理学など、様々なバックグラウンドの人と働きたいと思っています。
現在、シミュレータ開発をメインの業務としている身として、機械系や物理学のバックグラウンドを持つメンバーに加わってもらえれば、ディスカッションしながらより良いシミュレータが作れると思っています。

マインド面では、オープンマインドであり、何ごとにも好奇心を持って取り組める人と一緒に働きたいですね。

究極的な目標は“人が働かなくていい世界”

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――今後、個人としてDeepXで実現していきたいことは何ですか?

シミュレータ開発に今後も継続して携わっていきたいと考えています。
今は1つのプロジェクトに対して使う限定的な用途のシミュレータを作っていますが、今後は様々なプロジェクトで使える汎用的なものにしていきたいと思っています。

もう1つ、個人的なスキルとして獲得していきたいのがより高度なコミュニケーションスキルやリーダーシップです。自分でプロジェクトをマネジメントしたり、組織やプロジェクトを自主的につくれるようになっていきたいですね。

――最後に、DeepXで作っていきたい未来像を教えて下さい。

まず自分の仕事でいうと、シミュレータを進化させることで、さらにスピーディに様々な現象を再現できるようにし、開発速度を上げていきたいです。

スピーディな開発が可能になることで、油圧ショベルの自動化が進んでいけば、機械単独で様々な作業ができるようになっていきます。
それが実現した暁には、重機は建設現場だけで使われるものでなく、人間が入れない災害現場や、鉱山での単純作業によるマイニングなどでも今以上に活躍するようになると思います。

特に日本社会の文脈で言うと、少子高齢化が社会問題になっており、働き手がどんどん減っています。そういった問題に対して、今DeepXが取り組んでいるプロジェクトは大きな意味があるものになるでしょう。

さらに自動化はその問題を解決するだけでなく、作業自体にかかるコストも大きく下げることができるので、ゆくゆくは“従来は人がやっていた作業を、全て機械でできる”未来にしたいです。将来的に“人が働かなくていい世界”は実現可能だと思います。

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「あらゆる機械を自動化し、世界の生産現場を革新する」 DeepXは、先端人工知能技術を駆使して「あらゆる機械の自動化」を実現し、世界中の生産現場で生じるさまざまな課題の解決を目指します。